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February 27, 2007

このようなメロディーは・・・ Pernice Brothers

その昔、Pale Fountains というグループがいて大好きだった。
ジョン・バリーやラブの影響を受けたグループで、後にいわゆるネオ・アコ(ースティック)というジャンルでまとめられることになる英国のバンドのひとつである。特に1stアルバムが名盤といわれている。ともかく手作りっぽい曲や控えめでセンシティブな歌心と小技の効いたアレンジが素晴らしく愛聴したものだ。
一度だけ来日して、中野サンプラザだったと思うが誰も知らないだろうと思って出かけたが満席だった印象があり、やはり東京はすごいなと思ったりもした(当時も外タレ追っかけの人たちが多く、バニーメンやU2のときも一番男前だからだと思うが「ピート!」「ラリー!」などと叫んでいた。「ウィル!」「エッジ!」とは聴こえなかった気がする)。Pernicebros1_1


それにしても、 Pernice Brothers である。まさしく Pale Fountains 直系あるいは超えるグループだ。
ライブでは Pale Fountains の2ndアルバムのようなギターサウンド中心の演奏が聴かれるが、スタジオアルバムでは曲のよさもさることながら、今風の小技(そう、小技だからこそ曲が生きる、これは Wilco にも言える・・・・ボーカルが違えばSummerteethに近い)がうまく散りばめられており、その上にボーカルの Joe Perniceのその風貌(オッサン!!)からは想像もつかない歌声である(同じような曲志向と思われるコステロより好きな声)。
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このような人たちがこのようなサウンドを生み出せるアメリカ音楽の懐の深さにただ驚くばかりである。

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February 02, 2007

このゆるさ加減がちょうどいい・・・ JOHN DAWSON

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日本では知られることのない New Riders of the Purple Sage の1971年の1stアルバムを35年の年月を経て初めて聴いた。全曲JOHN DAWSONの曲で、ヒットチューンはないものの、このバンドの現在の公式ページでもJOHN DAWSONの最近の唄っている映像でもこのアルバムの中の曲であったように、本人もお気に入りなんだろう。殆どのミュージシャンがでっぷり肥えてしまうのに、JOHN DAWSONの体型は変わっておらず、いかにマイペースで音楽に取り組み続けているか想像される。


このアルバムは、適度にゆるく、ほんの少しの緊張感が散りばめられ、古臭くもなく、2007年の今になって、別の形で音楽の効用を証明してくれる。唄のうまいボーカリスト、過度に洗練されたすぎたサウンドプロダクションといった、巷に溢れる音楽たちとは対極の音楽だ。ちょっぴり情けないボーカルも、ひたひたと沁みてくる。

一転、74年のライブアルバム Home, Home on the Road はこのバンドの別の顔かと思われるノリノリの演奏で、楽器によっては妙な勢いがあり、とても乗せられる。グレイトフル・デッドやフィッシュとともにライブを見たかったバンドだ。

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このいわゆるカントリーロックと言われる音楽は、基本的にゆったりとしたカントリーサウンドの暖かさを持ちつつ、時代性からか、エレクトロニックな楽器群での創意が散りばめられ、表現としては、とてもバランスのとれた音作りだ。20代のころでその良さもわからず、通り過ぎた訳で、40を過ぎ、この音に囲まれた時、とても安らぎを覚える。

アメリカン・ロックのこういう側面は、英国や日本のいい意味での湿った閉鎖的な音楽とは違う、懐の深さ、許容力を感じ、解き放たれる感触があり、とても心地よい風を肌に感じるようなものだ。

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